憎悪と絶望が捩じれた輪の上を転がって、出口のない迷宮を作り出す。自ら作り出したそこから逃げ出せず、悪夢は今日も終わらない。
夜毎に繰り返し見る夢は、じわりじわりとその心を蝕んでいく。そうして、人は鬼と化すのだ。
『運命の輪』は、未だその動きを止めてはいなかった。